返金額の計算だけでなく、通知・返金状況・未処理案件まで管理できていますか?
診療報酬の算定誤りが判明した場合、必要になるのは請求内容の修正だけではありません。
すでに患者さんから受け取った一部負担金について、返金の要否や金額を確認し、患者さんへの説明、返金内訳書の作成、返金の実施、処理状況の記録などを進める必要があります。
特に、個別指導・適時調査・監査等で過去の請求内容を見直し、多数の患者さんへの返金が必要になった場合、通常の窓口業務と並行して対応することは容易ではありません。
- 患者さんごとに返金額を計算しなければならない
- 複数月にわたる返金の内訳を整理する必要がある
- 通知文書や返金内訳書を一人ずつ作成しなければならない
- 誰に返金し、誰が未返金なのかを把握し続けなければならない
- 返金済みの患者さんに、誤って再度返金することを防がなければならない
こうした作業が数百件、数千件と積み重なれば、計算や書類作成だけでなく、進捗管理そのものが大きな負担になります。
必要なのは、返金額を計算するだけの仕組みではなく、返金業務全体を一元管理する仕組みです。
1.大量返金で問題になるのは、計算だけではありません
返金業務では、患者さんごとの請求内容や負担割合などを確認し、正しい返金額を算出する必要があります。
しかし、金額を計算できたとしても、それだけで返金業務が終わるわけではありません。
患者さんへの通知、返金額の説明、返金の実施、返金履歴の記録、未返金案件の確認など、それぞれの作業を確実に進める必要があります。
表計算ソフトで金額を計算し、別の一覧表で進捗を管理し、通知文書を個別に作成する方法では、情報が分散しやすくなります。
また、担当者ごとに処理方法が異なれば、確認や引継ぎにも手間がかかります。
大量返金への対応では、正確な金額計算と、処理状況を見失わない管理体制を両立させることが重要です。
2.返金業務を一元管理する「RQS」
当事務所では、診療報酬の請求誤り等に伴う患者さんへの返金業務を支援するため、Excelをベースとした「返金一括照会システム(RQS:Refund Query System)」を構築しています。
RQSは、患者IDを軸として返金に必要な情報を管理し、返金額の計算から書類作成、返金履歴の管理までを一連の流れとして扱う業務支援システムです。
単に計算を自動化するのではなく、大量の返金案件を、できるだけ正確に、混乱させずに処理することを目的としています。
RQSでできること
① 返金額の自動計算
患者ID、負担割合、修正前後の請求点数、一部負担上限額などの情報を入力し、返金額を計算します。
こども医療費助成事業など、一部負担金に上限があるケースにも対応できるよう設計しています。
複数月にわたる返金についても、月別の内訳を表示・印刷できます。
② 患者さんへの通知文書・返金内訳書の作成
患者IDをもとに、患者さんへの通知文書、月別の返金内訳書、医療機関の控えを作成できます。
患者さんから書類の再発行を求められた場合も、患者IDや氏名、住所などから該当する情報を検索し、対応できる仕組みです。
③ 返金状況の一元管理
返金実施日を入力することで、当日の返金額を集計できます。
また、患者さんごとの返金履歴を管理することで、返金済みかどうかを確認しやすくし、二重返金の防止や未返金案件の把握に役立てます。
④ 返金業務の標準化
通知文書、返金内訳書、医療機関の控えを組み合わせ、返金時の手順を整理できます。
担当者の記憶や個別の判断だけに頼らず、一定の手順に沿って処理できるようにすることで、業務の安定化を支援します。
3.RQSが目指すのは、返金業務を混乱させずに終わらせること
大量返金への対応では、金額の正確性だけでなく、患者さんへの説明や窓口業務への影響にも配慮する必要があります。
返金対象者の情報が整理されていない、書類の作成に時間がかかる、返金済みかどうかをすぐに確認できない。
こうした状態では、通常診療を続けながら返金業務を進めることが難しくなります。
RQSでは、返金に必要な情報、書類、処理履歴を一元管理することで、個々の案件の状況を確認しながら業務を進められるようにします。
目指しているのは、返金額を計算して終わりにすることではありません。
返金対象者の確認から、金額の算出、書類の作成、返金の実施、未処理案件の把握までを、見通しを持って進められる状態にすることです。
4.RQSの利用にあたって
RQSは、Excelをベースとした業務支援システムです。
導入にあたっては、医療機関の運用方法や管理したい情報に応じて、必要な調整を検討します。
なお、RQSは、電子カルテやレセプトコンピュータからすべてのデータを自動取得し、返金業務を無人化するシステムではありません。
返金対象となる患者さんの抽出や、必要な情報の確認・入力など、医療機関側で行っていただく作業があります。
電子カルテ等から患者IDをキーとしたCSVデータを取得できる場合は、氏名や住所などの入力負担を軽減できる可能性があります。何を取得できるかで、すべてがわかっている人間でなくとも対応できる可能性も出てきます。
また、初期データの作成には一定の作業量が発生します。導入前に、対象件数、保有データ、必要な入力作業、実際の返金手順を確認することが重要です。
RQSの利用を検討される際は、現在の返金業務の進め方や、対象となる患者数・診療月数などを踏まえて、導入方法を相談することをお勧めします。
5.このような医療機関はご相談ください
- 個別指導・適時調査・監査等を契機として、多数の患者さんへの返金が必要になった
- 過去の請求内容を見直しており、返金額の計算や患者さんごとの管理に不安がある
- 数百件、数千件単位の返金を、通常の窓口業務と並行して進める必要がある
- 返金通知書や内訳書の作成に時間がかかっている
- 返金済み・未返金の状況を正確に把握できる仕組みを整えたい
- 返金業務を担当者任せにせず、一定の手順に沿って進めたい
RQSが適しているかどうかは、返金対象件数、対象期間、必要な情報、現在の業務体制などによって異なります。
すべての医療機関に同じ方法が適するわけではありません。まずは現状を確認し、必要な機能や導入に向けた作業を整理することが大切です。
RQSの利用・導入支援について
返金業務の負担を軽減するには、計算方法だけでなく、患者さんごとの情報、書類、返金履歴をどのように管理するかを考える必要があります。
当事務所では、RQSを活用した返金業務の一元管理について、利用・導入に向けたご相談を承ります。
お問い合わせの際は、差し支えない範囲で、次の事項をお知らせください。
- 返金対象となる患者数のおおよその規模
- 対象となる診療月数・期間
- 現在の返金管理方法
- 電子カルテ等から患者情報をCSV形式で取得できるか
個人を特定できる患者情報や、実際の診療データを、最初のお問い合わせの段階で送付していただく必要はありません。
まずは、貴院の返金業務にRQSを活用できるか、どのような準備が必要かを確認するところからご相談いただけます。
大量の返金業務を、できるだけ正確に、混乱させずに終わらせたい。
そのような医療機関の皆様は、RQSの利用・導入支援についてお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:問い合わせ(メール)をクリック
土日祝祭日、時間外でも、医院にお伺いします。3候補ぐらいを教えてください。無料のご相談は初回だけ、まずは、お困りの内容をお聞きします。すべての事例で個々に違っているはずですので、支援の方法も違ってきます。そして、RQS導入の無理強いは絶対にいたしません。